桃栗三年?柿八年?

誰もが一度は耳にした事があるだろう、

 

桃栗三年、柿八年

 

この言葉。

 

私も実際に見聞きした事はあっても、意味を深く考えた事はなかった。

 

何かの比喩か何かだろう

 

それくらいにしか考えていなかったのだ。

 

農業界に入ってからしっかりと意味を考え、知る事ができた。

 

言葉の通り、桃と栗は種から育てて、実が成るまでに三年かかる。

さらに柿にいたっては実が成るまでに八年「実際には六〜七年」もかかるのだ。

 

そう、そのまんまなのだ。

 

『育ててみたいけど、そんなにかかるんじゃ買った方がいいや!』

 

なんて聞こえて来そうだが、現代ではそんなに待つ必要が無くなった。

実に便利になったものである。

 

そう、わざわざ種から育てずとも、ある程度(挿し木、接ぎ木などで2、3年もの)の苗が買えるのだから。

 

そこまでに育てる時間と手間を買う感覚だ。

 

勿論、年数が経っているもの程高値がつく。

大体、そこまでになる管理費、肥料費、時間分が乗っていると考えると、妥当なラインである。

もし、ホームセンターなどで苗を見る機会があったら、なぜこの値段なのか考えてみると面白かったりする。

 

 

話を戻して、この『桃栗三年、柿八年』には続きが存在する事をご存知だろうか?

 

地域により異なるらしいのだが、

『梅は酸い酸い十三年』

『柚子は九年の花盛り』

『枇杷は九年でなりかねる』

などなど、地域特有の続きがあるとの事だ。

 

各作物の生産地域によって出来た続きなのかもしれない。

 

面白いのは、続きの方はほぼ間違いで、実際にはもっと早くに実が成るという事。

ここで感じるのは、このように生産のハードルを上げることで、生産物の価値を高める、また容易に新規の生産者を参入させない事を意図して出来たのではないかと思わざるを得ない所だ。

 

考え過ぎかもしれない。

しかし私はそう感じた。

それだとこの様な言い回しが広まる筋が通るのだ。

事実はわからない。

 

そんな豆知識からの、畑にある柿の花が開花

 

以外に知られていない柿の花

とてもキレイに咲き誇っていたので、つい撮ってみた。

 

今年も多くの実を付けてくれそうだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です