新年度突入

当園の土地ごとの味の違いの表現に至ったのには

・大葉の某大手社長の『水耕だと土耕の味が再現出来ない』のポツリと溢れた言葉

・同じ品種、同じ地域、同じ肥料でも異なる味の発現を確認

・単年の野菜の早成り型作物より果樹の方がより違いは出ると実感

これがきっかけです🍋

そこに更に栽培方法うんぬん、品種毎の持ち味(クセ)は数段飛ばして提案の楽さにも繋がり、各種の解明と分析に全振りかまして選抜

世に存在するレモン全種ですら一生かかっても集めきれない中、栽培の土地柄と環境、各種性質を見極め、提案も絡めて複合的に判断

りんごの木にレモンはならぬ

育ててナンボ

あと、いくら柑橘栽培の長い地域といえど、品種毎の特性は苗木業者すら知らない事の方が多い

ここは自ら学び探究する必要がある

そこで役立つ逆引きの様な使い方で血筋を辿る手法は私はとっている

このやり方が、ある程度予測と現物を見た時に挟み撃ちで理解が深まる最短ルートだと感じたからだ

例えば璃の香(りのか)の優位性

日向夏が親に使われ、日本でのある種最強レベルの耐病性を取得

(それと引き換えに失った能力は自身で把握しておいて)

耐病性、豊産性、樹勢の強さは両親のいい所譲り
これは“はるか”にも言えるラインでもある

はるか

八朔、日向夏、伊予柑など日本の気候を学んで生まれた、血筋はより日本の気候に順応し、かなりの優位性を見せる品種が多い

これを利用しない手は無い

何故この吟味が必要になったかと言うと、いわゆる露地での“無農薬”栽培だと最悪手に当たる品種で私自信が痛い目を実際見てきたからでもある

レモン、グレープフルーツは最悪レベルに相性は実は悪い

無論、それを克服すべくハウスで水と風を遮る事で、原因となる強いトゲによる裂傷と湿気を遮断するやり方もある

そこは経営的な個々の判断だ

ただ、それよりも実は費用も労力もローコストに抑えられる突破口が品種にはある

これは、既に農家で品種の更新というよりも、新規での参入により効力を発揮する知恵でもあると思っている

ただし、気をつけたいのは強い産地だと販売面と栽培面で品種の縛りも発生する事は念頭に入れておかなくてはならない

これは内側の人間に聞くしか無い

うちがある程度自由にやれてるのは既に廃れ切った産地ゆえの自由

場所が違えば無理もあったはず

何を育て、何をどう作り、そしてどう売るかは場所が違ば天と地程の差で異なる事は覚えておいて欲しい

大産地で物流の安定のレールに乗るのもありだろう

その分縛りは覚悟

弱産地で自由もありだろう

その分自助努力は必須

何をどうしたいかは自分で選べばいい
good luck😾👍