遊休地あるある。
果樹の木に絡んだツタの下ろし作業だ。
このツタ、キレイな白い花を咲かせるのだが、なんせ5m程まで伸びた梅の木の頂上にツルを伸ばし、頂上で広く葉を展開するもので、覆われた下の木はその個所での光合成が出来ず、最悪、生命活動を停止してしまう。
ツタというのは、そのしなやかさゆえ絡み付く力、引っぱりに対しての力に非常に強い。
某ターザンの決まり文句である「アーアアーッ」のあのシーンでも、軽々と人間の体重を支えているあのツタだ、想像すると理解出来るだろう。
このツタ達には、毎回綱引き勝負に持ち込まれる。
そして大体いつも、ツタが途中で切れて、私が尻餅をついて勝負は終わる。
力勝負には勝っているのかも知れないが、毎度尻餅をつかされているので、なんとも悔しい勝負なのである。
実は、このキレイな白い花を咲かせるツタの正体が、かなり貴重な植物であることを知るのはまだ後の話である。