そう
ビターオレンジ (ダイダイ/橙)だ。
熱海が #日本一 の生産量を誇る #特産品 の一つでもある。
今回はその特異なる特徴を上げようと思う(これがなかなかに面白い)
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【縁起物①】
春に白い花が咲き、冬の気温低下と共に黄色→オレンジ→橙色へと色が移り行き、春になり気温が上がってくるとまた青く色が逆行する(回青現象)
そしてそのままにしておいても落果する事は無く、翌年、翌々年と実を付けたまま次の代、また次の代とどんどん実を付ける。
この特異な特徴から日本では、名前が「代々」に通じることから縁起の良い果物とされ、鏡餅(上のあれはみかんじゃないんだよっ!笑)などの正月の飾りに用いられる。
その代々たる実の付き方から、堂々たる『子孫繁栄』を連想したのだろう。いい感性してる。
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【縁起物②】
その『落ちない』強さ、そして毎年堂々とこれでもかという量と質の『実を結ぶ』姿からであろう、人生における大事な分岐点、例えば受験期の願掛けとしての役割も果たす。
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【日本の伝統色の一つ】
そう、みんなお馴染みのあの『だいだい色』だ。オレンジ色とも違う、どこか日本的とでも言おうか、落ち着いたマット感のある朱色に近いニュアンスの色だ。
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【比類無きジャムの原料】
とある一流シェフ曰く、このビターオレンジ(橙)こそが一番おいしいジャムが作れるとの事。
多種多様な柑橘で制作をして来たが、どうしてもこれでないと出せない深い味わいがあると言う。他では代用出来なかったとのこと。(恐らく皮に含まれる独自の香り成分と、その“ビターさ”が絶妙なアクセントとなり、複雑な味わいを生んでいるのではないかと)
ちなみに個人的な見解では、皮の油胞から弾ける香りの中に、極微量の茶豆を連想するあの旨味に直結する様な豊かな香りが感じられる。
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【TPOにより旬が異なる】
今では殆ど見かけなくなったが、こちら熱海多賀の伝統料理『箱寿司』
その酢飯には青橙の酢を使うと、香りが良く、飯だけでも上手いという。お飾りに使った後のは香りが抜けてしまい、青採りに比べて風味は劣るという。
だから青いうちか、少し色付いてきたあたりが一番酢飯には美味しいらしい。(熱海の某重鎮の奥様談)
なまこを食べる時はこの青橙の丸絞り以外では食べられなくなるほどの強烈なインパクトらしい(私はなまこは食べないので未体験)
となると、グリーンレモンなどでも正にそうだが、香りの“どピーク”は青いうち。彩りから熟が進んでからのまた違った橙の味わいを使って表現したいなら熟橙で、など提案と提供は変わってくる面白さ。
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【漢方薬の原料】
皮を乾燥させたものを橙皮(とうひ)といい、去痰薬・健胃薬として用いられたり、香り付けに用いられる。また、未熟果実を乾燥させたものを枳実(きじつ)といい、芳香性苦味健胃、去痰、排膿、緩下薬として用いられる。
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【花は超高価な精油“ネロリ”の原料】
#アロマテラピー にも用いられる、春に咲く白い花を水蒸気蒸留して得た精油は #ネロリ という。花から採取する精油は高価である。小さな花一つ一つを手摘みして手間しかかからないからね笑
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【ベルガモットの親!?】
紅茶の #アールグレイ は #ベルガモット で着香した紅茶である事は既知の通り。このベルガモットは遺伝子解析の結果、どうやらレモン×橙の雑種であるという事がわかっている。
. 、、、 おいおい、カード揃い過ぎかよ笑
ポーカーで言うロイヤルストレートフラッシュかよ笑
そんな知られざる魅力と実力を確かに兼ね備えたビターオレンジ(ダイダイ/橙)、いざ日本一の熱海から満を侍して出陣。
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