知る人ぞ知る激ウマ食材!【葱坊主】

「葱坊主」「ネギボウズ」

 

皆さん一度は耳にした事のある、この葱坊主。

聞いたことはあるけれど、実際に見た事のある人はあまりいないようですね。

今回はそんな、意外に知られていない「葱坊主」をご紹介したいと思います!

 

まず、葱坊主ってそもそも何?

結論から言うと「葱(ネギ)の花(蕾)」の事なんです。

この葱坊主、食べられる事ご存知でしたか?

しかも、「かなり」美味しいんですよ。

例えるならば、冬を耐え忍んで蓄えたエネルギーを春になって花に乗せて一気に爆発させる様にネギの旨味をギュッと凝縮して、人間でも「一花咲かせる」とある様に正にネギが一生の最後に持ち得る限りの渾身の力を振り絞り、一輪の花という次の世代に命を繋ぐ為の芸術(アート)を残そうとしている、丁度その場面に衝撃的に遭遇した様な、儚くも強烈な味です。春の訪れと次世代への息吹きを感じられる味わいですね。好きな人にはたまらない一品です。

オススメは天ぷらで!

これは食べた人にしかわからない味!

 

(今回は長ネギを題材にご紹介致します。)

このように、この可愛い蕾は、長ネギの緑の葉の先端につきます。

大体長ネギのスーパーなどで見かける形と言えば、上の緑の部分を切られた状態である事が多いですよね。

大部分が白い部分(軟白部と言い、土の中に埋まっていた部位)で占められ、上にちょこっと緑の葉らしき部位が残っているのみ。

実はあの姿、実際に収穫したままの状態と比べると、2/3程の長さしかありません。

残りの1/3はどこへ行ったのか?

答えは、出荷する際に長さを揃える為、根っこと上の葉は切られてしまうのです。そして完成するいつものコンパクトな姿の長ネギへ。

しかし、最近だと「泥つきネギ」のように、収穫した長ネギを根っこも葉も土も落とさずに葉を折り込むような形で袋に入って売られている姿も見かけるようになりましたね!その分少しお得な値段で買えるのが嬉しいですね(^-^)

ちなみに、皆さんの中に長ネギの緑の葉の付け根部分をまだ捨てている方はいないですよね!?

緑の部分のみならず、切られてしまう葉までネギは全部食べられますからね!?

しかも白い軟白部とは少し違った歯応えと、味わいが楽しめますからね!?

そういう意味では、泥つきネギの方が可食部も多く、かつ、お安く仕入れられるので、断然お得なんですからね!?

さらにさらに、根っこが付いていた方が、保存する際にプランターなどにさしておけば、ネギはかなり生命力が強いので、ずっと生き続けますからね!?

必要な時に必要な分だけ抜き取り、いつでも獲れたての味が楽しめますからね!?

冬の寒さで葉が枯れても、暖かくなってくると、中から新しい葉をグングン伸ばしてケロッとしてますからね!?

たとえ根っこが切られていても、下にキュッとくびれた白い台座の様な部分が残っていれば、そこからグングン根っこが伸びますからね!?

 

、、、すみません。

つい興奮してラッシュかましてしまいました。ネギラッシュ。

そんなネギの生命力の強さは植物で最強クラスに入ると思います。

 

興奮のあまり少し話が葱坊主から逸れましたね。

この葱坊主、あまりと言うか全く市販で出回らないのには訳が有るのです。

ネギ農家さんからすると、春に葱坊主が発生してくる前にネギを売り切ってしまわないと、花(葱坊主)自体に栄養が持っていかれ、長ネギとしての美味しさのピークは過ぎてしまい、商品価値が無いと判断する為なんですね。

その方がプロであればあるほどに、一番の美味しさのピークを迎えたネギ以外はネギじゃねぇ!ってばりに、嫌がります。生産者のプライドゆえ、市場に出すなどもっての他なのです。それは自分の無能さをひけらかすようなものなのです。周りからは変な目で見られる事になりかねないのです。

そのプロ根性、素晴らしいですよね(^-^)

いつも美味しいネギをありがとうございます。

 

よって、市販じゃ葱坊主は手に入らないのでは、ここでいくら紹介しようが、食べられないじゃん!

って思いましたね!?

 

大丈夫です!

ご安心下さい。

「売られることは無い」だけで、実は簡単に手に入ります(^-^)

一番簡単な方法は、長ネギを作っている農家さんに直接もらう方法。価値無しと考えているの方が多い為、ほとんどタダで貰えます。ただし「こいつ頭大丈夫か?」と白い目で見られる可能性があるかも笑。それでも大丈夫!その時は葱坊主の美味しさについての話をしてみましょう。そこで農家の方の心に火が付けば、一本、二本と言わず、束でくれるかも知れません。

近くにネギ作っている人どころか、畑も無いよ!という方は、これも簡単。長ネギを買って来ます。この時、出来れば泥つきで葉も根も残っているものがベター。無ければ、下の根の部分を見て、ネギが輪切りに状になっていない(ネギが中から伸びて飛び出している物は論外)、白い台座の様な部分↓

が残っている物を選ぶ。そしておもむろに土に突き刺す!(出来るだけ白い部分を土の中に埋めましょう。プランターなら底の深いプランターがオススメ。土が足りなければネギの周りだけ土を山をイメージして寄せましょう。それで風で倒れにくくもなります。)

すると、こんな風に↓

根がすぐに生えてきて、生命活動を再開します。あとは暖かくなる春を待つだけ!以上!

 

これだけで放って置いても、春には葱坊主がニョキッと顔を出します。

生命力が強すぎるゆえにとっても簡単!

ほとんど枯れてしまう恐れもありません。

 

是非一度お試しください!

絶対に満足感を得られるはずです!

 

以上、今回は「葱坊主」のご紹介でした(о´∀`о)!

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