このような荒れたビニールハウス内を見て、ワクワクするのは私だけだろうか。
人間の都合によって自然から切り取られた一部の空間が、再度自然に還ろうとしている瞬間の姿だからだ。
自然の力をまざまざと見せ付けられている感覚。
これでもかというほどに。
突然だが、大切にしたいと常日頃頭に描いていることがある。
自然の強大な力に立ち向かうとは少し違くて、如何にしてその自然の強大な力を理解し、寄り添い、推進力として農業経営に取り込んでいくかが大切なのだと、現段階までで足りない頭ながら学んだ。
合気道みたいな感覚なのかな?と思う。
相手の力に逆らうのではなく、押し殺すのでもなく、受け入れ、力を殺さず、そのまま自らの力と変える(相手に返す)感覚だ。
そんな自然の力にかなう訳がないのだ。
だから人々は昔から、そんな自然の力を理解し、寄り添い、工夫して、利用して農を営んで来たはずだ。
このように一旦自然の一部から切り取られようと、管理されようと、また何度でも再生する力が自然にはあるのだ。
この力と人間の知恵のコラボレーションこそ、農の表現力ではなかろうか。
そう、私は思う。
あ、ここも近日中にキレイにサッパリ、生産拠点として生まれ変わります。