ここ最近は、全国的に例年に無い程の気温上昇をみせておりますね。
アブラナ科の作物が花が咲いてしまった!など、多数声が聞こえます。
白菜や、小松菜、のらぼう菜などの菜花は美味しいですよね!
美味しいですよね!では生産者は終わらないのが現実でありまして。
販売のタイミングが実に絶妙なものほど、売りにくいのです。
急に予定になかった作物が一気にできてしまうと、販売先に迷惑をかけるばかりか、
最悪、販売も出来ずに廃棄となることも。
その分販売予定だった収穫分もロスに変わってしまうのです。
野菜の露地栽培ではコントロールの出来ない天気と上手く付き合う、向き合う事が大切だと、農業法人勤務時代より、ヒシヒシと肌で感じていたものです。
決して、悪い事ばかりではなく!
発芽時に大量の水を必要とする「人参」の種まきの時なんて、雨予報を読み、そこをピンポイントで狙って種まきをしたものです。当たれば水道代が大幅に浮き、外れたら水やりの管理(散水チューブの接続部が時たま外れて水が大量に噴き出したり笑)の時間も、水道代もかかります。
上手く天気と付き合えば、農業はメリットも多く受けられるのです。
私は、農業界に飛び込んでから、いわゆる曇りや、雨の『悪天候』が好きになりました。
夏の炎天下での農作業の厳しさを感じると、曇りの時の涼しさよ。作業の捗り具合よ。
小雨の降る中での収穫作業中に一帯に静かに響く、葉を打つ雨の音の落ち着くことよ。
ぬかるんだ畑で軽トラがはまって抜け出せなくなり、顔まで泥だらけになりながらトラクターで引っ張りだしたのは良い思いで。
そんなこんなで、昔は大嫌いだった雨が、今は大好きです。
農業のおかげです。ありがとう。
前置きで広がり過ぎる性分なもので、題名で見て頂いている方には混乱させてしまったと思います。
話を戻して、今年も『あの子』に会えました!
草刈り中に帽子の端にチラチラと糸状のものが見えていたのですが「草の切れ端だろう」と放っておいたら、休憩中になってもまだついてる。
さすがに気になって帽子を脱いでみると、そこには、
2センチ程の小さい、細い生き物が!
『このフォルムは、、、!!!』
『ナナフシ様や!』
そう、去年にも畑で何度かお会いしたナナフシの産まれたばかりとみられる子供がそこにいた。
大きくても可愛いのに、ミニサイズだとさらに可愛いじゃないか!
この後そっと茂みに放しましたよ。
『また大きくなってここで会おう』ってね。
ここ最近の気温上昇で、雑草の伸びも一段と速くなりました。
荒れ放題だった畑には、年月をかけ土中深くまで根を伸ばし、幅広く根を横に展開する植物もあり、一度表面を刈っただけじゃ、また強い根から勢いのある芽を吹かせるものも多くいる。竹やぶで竹の子を穫ってもまた何度でもはえてくるように。
長い長い戦いになると思います。
気が遠くなる程に。
それでも一度やると決めたので、やるしかないのですね。
様々な生態系の輪の中、たまに元気をもらいながら、今日も元気に草を刈っています。
草を刈ったら、次は違う畑の野菜定植準備!
いざっ!