草刈り中、草の中から見た事のある葉っぱが。
『お!?』
気づかれまいとするかの如く、地面すれすれを這い、先へ先へと伸ばすツルがかすかに見えた。
『見逃さんよ?笑』
という事で。
ほいほい。
ぐるぐるーっとね。
気付けばこっそりと葛が畑の端から端までの約20m近くを横断していた。
危ない危ない。
そいつをロープを巻き取る様に手繰り寄せ、ビンッと止まる所を探す。
あったあった。
ここから伸びているようだ。
よしよし。
根元からカットだ。
隣の畑から不法侵入してくる葛は侵入しては→捕らえ→侵入しては→捕らえの繰り返しだ。
まだ地面を這って進むタイプの奴はいいのだが、一番厄介なのは高い生け垣を乗り越えて侵入してくるタイプだ。
なぜかって?
このタイプ、侵入が高い位置にあると、そのままもしくは多少高くても届きそうな丁度いい高さのものを探す。
うちで言うと、丁度いい高さのみかんの木がある。
それに掴まり、我先にと頂上部を瞬く間に覆い尽くすのだ。
それで?
すると、頂上部を覆われた下の植物は光合成が出来なくなり、最悪枯れてしまうのだ。
森のギャングだ、ギャング笑
やり方も、スピードも、繁殖力も超一流だ。
こちら熱海で良く見かける、道路脇の山の斜面から長く垂れ下がっている植物を頻繁に見かけることがあると思う。
それが奴だ。
特に南熱海の山の斜面を見てもらうとわかるが、斜面のほぼ一帯を葛が覆い尽くしている。
非常に生命力に溢れた植物だ。
この強さ、何か農業で利用出来ないかと考案中。
一度で良いから、葛の巨大な塊根を掘り上げ、手作り葛餅を食べてみたい。
そんなのんきな事言っている間もなく、葛との侵略対抗戦は続く。
まだ現段階では、一方向からの侵入だから対処できてるけどね。
全面から来られたらお手上げだ。