どうも、とうとう界隈から『蜂神様』と言われ出しているニシキオリです
そもそもの原因がこちらのショート動画↓
この、別の撮影中にたまたま蜂に乱入されたまたま撮れてしまった動画が、TikTokの盛大なバズりからかなりロングテールに未だにコメントと反応が止まらず、驚きを隠せない私です 🤣↓(2021/09/22時点のTikTokインサイトがこちら)
その中で、林業関係者の方からこんなお声を頂けた
“これは大変貴重な映像、仕事上教えられ、また教えてはいるがこれはまず出来ない事。初めて見た。保存させて頂き、教材として使わせて頂きたい”
との事。これはたまたま撮れたものであり、農林業関係者からしたら当たり前の事と思っていたので、この意外な声に驚き、是非使って下さいとは言っておいた
世界最大の殺人蜂とも言われる日本オオスズメバチが、小さな国のこの日本にいる事がそもそも不思議で、野外仕事関係者や近年増加傾向のあるキャンプなどのアウトドアの際に大怪我や最悪命を落とす事にもなりかねないので、後世の為に是非役立てられたら幸いだ☺️
またそんな中、つい先日も草刈り作業中にスズメバチの巣を誤って壊してしまい、気がついた時には十数匹に周りを取り囲まれ『時既に遅し』状態の絶対絶命のピンチに遭遇「あ、流石に今回は終わった、、、」と腹を括った
しかしだ
悔しいじゃないか。確かに今年2021年は特に蜂の巣の遭遇数は例年より遥かに多いが、ここまでやり過ごして来て、ここで刺されて病院送りかよ、と
もう、巣をいきなりぶち壊されてバリバリガチガチの警戒音を通り越して、一気に身体の周囲を取り囲んで毒針をブッ刺しに来てる絶対絶命のタイミングでだ
どうせ刺されるなら、ましてや頑張って巣を作っていた所を無慈悲にぶち壊してしまったのはこちら、全面的に非はこちらにあり、刺されても致し方無し。さぁ、なんなりと来なさい。と、そっと草刈り機のエンジンを止め、身構えているとふと、とある考えが浮かんだ
『どうせ刺されるんなら生態を観察してみよう。こんな身近にあの完璧なフォルムを感じられるのはこんな仕事でないと味わえないスリルと興奮』
などもう窮地も窮地過ぎて逆に頭が冴えてしまいじっと動きを止め、呼吸を浅く短くし、赤と黒のグローブ付近を視認しやすいのか重点的に取り付こうとホバリングで探る蜂の群れ
だがどうだ一切動きを止め、なんなら数匹身体に止まるそぶりを見せながらも一向に刺しに来ない。付近をホバリングで飛び回りながらも見失っているかの様な探し回り方
その間、地面に落ちた巣からは身体の一回り大きな立派な個体(恐らく女王蜂)が1匹の幼虫を抱えて隣の山林へ飛び立つのが見えた
だんだんと飛び回る蜂の個体数が周囲に分散していき、恐らく巣の材料やエサを探しに出ていた個体が巣があった付近に辿り着いては『あれ?巣が無、、あれ?ここだよね?あれ?』と不思議にホバリングを続ける
そのうち身体の周囲を取り囲んでいた個体のほとんどが女王と思しき個体の飛んでいった方向に徐々に飛んでいき、一度チェックをした私の周りからは離れ、落ちた巣から何かが出ているのか、その近辺を入念に飛び回る
その数も段々と減り、ほとんどが女王と思しき個体の飛んでいった方角へ飛び去って行った。ここまで1分くらいだろうか。興奮の余り体感時間が凝縮してしまったかもしれない
その後、結局1箇所も刺される事がなく難を逃れたわけだが、私の身体の周囲を飛ぶ個体はいなくなり、落ちた巣の中から何やら黒いものが動いた
まだ数匹周囲を飛ぶ蜂を警戒しながら巣に近づく。すると、他の個体より一回り小さな身体の柄も違う黒色の個体が巣から這い出て来た。オスだったのだろうか
そんな、絶対絶滅のピンチを不思議と逃れられた後の巣の様子がこちら↓
ちなみにこの巣、翌日には鳥類についばまれた様にボロボロになっていた
さて、こんな経験をし、蜂神(笑)である私自らが何故あの状況で一切刺されなかったのか?と因数分解して理由を探ってみた。きっとこの経験が蜂の脅威から命を救う鍵になるのでは?と考えた為だ
まず第一に、パニックにならずに咄嗟の冷静さを失う事なく判断を出来たのは、人間が顔周りに虫にたかられた時に反射的に払ってしまう本能から来る頭を守る防衛行動に目をつけた
確かに、この時期は特に草刈り中に蜂との遭遇率が高いので蚊除け的に使っている防虫ネット付き帽子を被っており、顔に直接虫が触れられないという絶対的な安心感は第一にあったように思う。そんなマストな防虫ネット付き帽子はこちら↓
ちなみにだが、一度草刈り中にこの防虫ネット付き帽子を被りながら作業していたら、気が付いた時には目の前にスズメバチの巣があり、蜂を視認した時には既に警戒蜂が頭を刺しに来ており、たまたま帽子が黒で蜂からしたら視認のし易さから真っ先に狙われた事、またたまたまネットが収納されていた帽子のたわみの部分がありそこを刺された為針が頭に届かず事なきを得た経験があるので、黒がオススメだ。
続いて2021年、界隈でやたらと人気と話題で有名になったこちら。今年から当園も2種類導入してみたが、結局視認性の高い大きめタイプに落ち着いた。これを左腕の肩付近の袖に付け、飛来する虫たちを寄せ付けすらしない様にしている(小さなハゴロモ類はそもそも天敵関係に無いのか普通に飛んでくる笑)↓
更に言うと、私自身も気を付けている事で、まず上半身は暑さ対策も兼ねて白ベースの装備でまとめている。蜂は白が特に視認性が悪い事もあって一石二鳥だ。
真夏の高温期は汗の気加熱を利用する為、速乾性のコンプレッションウェアに空調服で対応↓
蜂の白の視認性の悪さのお陰か、動きの大きい上半身でも刺された事は無いからこの辺も大事なので抑えておいて損は無いはずだ
どうだっただろうか。こう見えて仕事柄、蜂との遭遇率は異常に高い環境で日々仕事をしているもので、過去には顔も腕も刺された経験から毎度学び、安全第一の心とひとつまみの冒険心で組み上げてみた。
野外仕事や野外遊びを愛する人々の何かの助けになれば幸いだ。
以上!蜂神様より共有でした!皆様ご安全に!