畑の生態系を未来へ

私の管理する畑の中に、隣の山からの湧水が昔は畑の地下を流れていたものが、10年程前の大雨の影響で地表に出て来て小川を形成している畑がある。

 

しかも丁度畑のど真ん中を突っ切るように笑

 

そこにはカワニナ(タニシの仲間)、ヤゴ (オニヤンマ、ギンヤンマ)、サワガニ等が生息している事を再開墾中に気がついた。

 

日本で生息数が激減して来ている彼らがここに住めるのは、ここが綺麗な水である証拠との事。

 

草刈りをしていりゃナナフシも慌てて出てくる。

スズメバチも頭上に飛んでくれば、足下には小さなアオダイショウも現れる。

小さな虫を食べていたのかトカゲも畑中を走り回っている。

 

土を掘り返せばミミズが恥ずかしそうに逃げもぐり、地中で丸まっていたコガネムシの幼虫はビックリしたのか眩しそうにまた土の中に逃げる。少し目を離すとどこから見ていたのか小鳥がさっと咥えて持って行ってしまう。

 

アブラナ科の雑草がはえていれば、大体アブラ虫がついており、必ずセットでアリがアブラ虫のお尻をチョンチョンと触覚でつつき、蜜をもらっている姿も確認出来る。そしてこれもまたセットで、真っ赤な鮮やかな色のてんとう虫もいらっしゃる。アブラ虫の天敵だ。

 

夜や、たまに日中にウリ坊(猪の子供)も現れる。

ウリ坊のあまりの可愛さに作業そっちのけで追いかけてしまった事がある。

畑の境にある柵の小さな隙間を、不器用そうに鼻先をぶつけながらかいくぐって逃げて行った姿すら愛おしく感じてしまった程だ。

 

 

こう思うと、この畑には色んな命が共存しているのだなとしみじみ実感する。

 

このバランスのとれた生態系を可能な限り崩さずに未来に繋げて行きたいと思う。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です