画像は60年も前にここに植えられ、今だ生き続けているどころか、しっかりと実を結ぶ、温州みかんの木
激動の世の中を生き抜いて来て半世紀を過ぎ、かれこれ60年もそこから一歩も動かずドッシリと構える姿、今だ現役と言わんばかりの花の咲かせっぷり、立派な実を結ぶ姿には、
『あっぱれ!』
の一言である。
地主様(現在70代であろうか)曰く、ご自身が子供の頃、祖父の代(昭和30年代)からここに植わっていたとの事。
数年前までは残り3本生きていたらしいのだが、近年2本は遂に枯れ、この残りの1本のみとなった。
世の中には色んなニーズがあるもので、超コアなお客様達と、この木だけは何としても残し、続く限り私が守り育てていくと約束をした。
今年は昨年よりも花が多い。
今年の方が実を付けるかも知れない。
この温州みかんは、酸味が強く、外側、内側の皮が厚い。
世の中には、年々品種改良が行われ、現在市場に多く出回っている「剥きやすい、食べやすい、糖度が高い」みかんに舌が慣れている人には、少し抵抗があるものだと思う。
しかし、現在ご高齢の方からすると
「今のみかんは甘いだけで全く美味しくない。あんなのは、みかんじゃない。これが本当のみかんだ。」
と言われた時にはハッとした。
確かに、今のみかんは食べ易く、また甘く美味い。
しかし、現在ご高齢の方々が子供の頃から食べてきた味というのは、やはり頭に焼き付いているのだろう。舌が覚えているのだろう。
そんな方々のお手元に今年もお届け出来れば幸いである。
誇らしげに咲き乱れるこのみかんの花に、せっせと花粉を集めにやって来ているミツバチの姿も見れた。
今年は昨年より多くの人にこの60年みかんをお届け出来そうだ。
乞うご期待!!!